こんにちは、マーボーです。
今回は、理学療法士を目指す学生をテーマに「理学療法士の臨床での実態」についてお話していきます。
「理学療法士を目指したい」「理学療法士になって色んな患者さんを治療したい」
そんな夢を持って入りはず。
理学療法士がどんな職業なのかあまり理解しないまま、
目指そうとしても何かモヤモヤしてしまって、先が見えない状態になってしまいます。
理学療法士を目指す上ではしっかりと、
どんな職業なのか臨床での中身を知ることが重要。
しかし、理学療法士を目指す段階ってハッキリとしたビジョンが見えないのも事実です。
この記事を読んでいるあなたは、凄くラッキーです。
現役の理学療法士が理学療法士の実態を踏まえて、理学療法士の魅力について解説していきます。
「理学療法士とは」という中身の部分がはっきりとしてくるはずです。
こんな方におすすめ
- 理学療法士の実態を知りたいあなた
- 理学療法士を目指しているあなた
- 理学療法士になりたいけど、モヤモヤしているあなた
ただし、理学療法士1年目以上で現役セラピストの方の閲覧に関しては、価値がないので閲覧禁止ですよ。
記事の内容
- 現役理学療法士が伝える理学療法士の実態
- 現役理学療法士が伝える理学療法士の魅力
理学療法士と作業療法士の違いについてはまとめた記事はこちらを参照してください。
理学療法士が伝える理学療法士の実態
今目指している、理学療法士 【Physical Therapist (PT)】という言い方をします。
病院または施設にて活躍されている理学療法士が多い印象です。
理学療法士とは
ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。
http://www.japanpt.or.jp/general/aim/physicaltherapist/
簡単に言うと、「家に帰って以前の生活が送れる、社会復帰ができるよう」リハビリしています。
- 食事
- 移乗
- 整容
- トイレ動作
- 入浴
- 平地歩行
- 階段
- 更衣
- 排便管理
- 排尿管理
上記項目の自立度を評価してそれぞれに着目し、
リハビリを行っていき「自宅復帰」を目指していきます。
退院したら一人暮らしの方もいらっしゃるので、
デイサービス、デイケアまたは訪問リハビリなどの「介護サービス」の利用をすることで連携を図っています。
理学療法士がどんな職業か、だいたい想像できたはず。
では、一番気になっている「理学療法士の現場って実際、どうなの?」ここに触れていきます。
- 理学療法士の現場のブラックな部分
- 理学療法士の現場のホワイトな部分
理学療法士の現場のブラックな部分
理学療法士のブラックな部分は理学療法士を目指している段階では見えません。
臨床に入っていかないと見えない部分なんですよね。
ただし、働く環境「病院」「施設」でこのブラックな部分は変化してきます。
※現役理学療法士が、臨床を見てきた中でまとめていきます。
- とにかく残業が多い
- リハビリの勉強会
- 単位のノルマがある
- 休日が少ない
- 給料がそこそこ少ない
とにかく残業が多い
理学療法士は残業が多いです。
患者さんの治療記録、評価、
勉強会の資料作成等の事務作業があります。
記録を書く時間も業務時間なんですが、
理学療法士は患者さんの治療時間があるので、業務時間の中で事務作業が難しいんですよ。
治療時間を優先しないといけないので、自然と時間外での事務作業になります。
- 時間外での事務作業
理学療法士は患者さんの治療がメインになるので、事務作業が残業になります。
リハビリの勉強会
理学療法士は院内での勉強会が多いです。
もちろん、院外での勉強会参加もあります。
技術向上をメインとした勉強会だったり、知識(座学)をメインとした勉強会参加です。
正直、勉強会参加も「残業」と似てて、この勉強会も業務時間外での参加が多いです。
- 時間外での勉強会参加
業務時間内での作業が難しいので、どうしてもリハビリの勉強会は時間外になってきます。
単位のノルマがある
理学療法士の治療にはノルマがあります。「単位」と言う言葉を聞いたことありますか?
「単位」の細かな話は省きますが、1日に治療しないといけない時間ですね。
「1単位=20分」
この単位、勤務する病院にもよりますが、1日に取らないといけないノルマが、だいたい「18単位」になります。
余談になりますが、僕が務めていた職場も1日「18単位」でした。
単位なんですが、先ほど時間と言う話をしましたが、実はあなたの収益にもつながってきます。
18単位は、一人分の給料が払えるくらいの最低ラインの収益だと考えて下さい。だから、病院は「最低18単位は取れ」と言ってくる訳なんです。
- 理学療法士は収益が数字としてダイレクトにでる
収益が下がってくると、突っ込まれたり、責められたりとストレスが溜まります。
休日が少ない
休日は勉強会が入ったり、研修会などもあり想像以上に少ないです。
病院だと「365日リハビリ」と掲げている病院もありますので、想像して下さい。
休みが少なかったり、あなたが希望した休日に休めなかったりとプライベート面の充実はしていないのが現実です。
新人理学療法士は立場的に弱いですので、先輩に休みを譲ったりと肩身が狭くなります。
- プライベート面は充実していない
新人では勉強会、研修会が特に多いですので休日の少なさは覚悟して下さい。
給料がそこそこ少ない
一般的なサラリーマンですので、少ないです。
参考
上記サイトを参考にして下さい。
病院勤務で国家資格だから給料が高い、安心ではないです。
給料も勤務する病院によってピンキリですので、安いところ本当に安いです。
理学療法士の現場のホワイトな部分
今までブラックな部分を述べてきましたが、理学療法士にもホワイトな部分もしっかりあります。
長く業界にいると、ブラックな部分も多いんですが、ホワイトな部分もあるんですよ。
- 夜勤がない
- 患者さんと密に関われる
この2つです。
夜勤がない
理学療法士は、
他の職種である「看護師」「介護士」と違って夜勤はありません。
日勤だけの業務になりますので、この部分は凄く助かります。
施設に就職しても一緒で、日勤だけの業務になります。
例えば、
- 8:30〜17:30までの勤務
上記の勤務時間でという形になります。
患者さんと密に関われる
後の項目で述べる「理学療法士の魅力、やりがい」に繋がってきます。
理学療法士は患者さんと本当に密に関われる職業です。
一人の患者さんに治療する時間が最低20分と決まっているので、20分は最低でも関われますよね。
治療で20分関われるので、患者さんの表情や訴えがダイレクトに伝わります。
- 表情や訴えがダイレクトに伝わる。
理学療法士は患者さんと関わる時間が長いので、
患者さんの感情面を知ることができます。
理学療法士が伝える理学療法士の魅力、やりがい
前項目で「患者さんと密な関わりができる」と述べました。
密な関わりというのは、
凄く理学療法士の「魅力」「やりがい」に繋がってきて、関係が深いところなんですよね。
理学療法士は、患者さんを通して、患者さんからの得るものが大きいです。
ポイント
- 患者さんを通して、自分の成長を実感できる
- 患者さんの身体の変化がわかる
- 人の役に立つことをしている
患者さんを通して、自分の成長を実感できる
病院、施設のスタッフ患者さん、利用者さんと関わりを持ち、
治療に携わる中で技術面や知識面の向上を実感できます。
治療をしていると最初はなかなかコミュニケーションも取れず、
治療拒否に戸惑ったり、治療結果が出ずに悔しい日々を送ることが多かった新人時代です。
- スキルアップが自信になる。
日々の患者さんを治療する中で、
自分の考えをカンファレンスで言えたり、
治療結果を出せたりした時は、
自分の成長に凄く嬉しくやりがいを実感できます。
患者さんの身体の変化に気づく
治療結果、成果が目で診えるようになります。
苦手だった動作分析ができるようになるど、
部位にアプローチすれば良いのか判断ができるようになります。
- 良くなってる部分がはっきりわかる。
部位別で判断ができれば、
評価時間の短縮に繋がり、患者さんの治療をじっくり行うことができます。
身体の変化に気づけば治療前の評価をスピーディーに実施できます。
人の役に立つことをしている
「ありがとう」の感謝の言葉言われたら凄く嬉しいです。
自分の持てる知識、技術で無事に退院、退所していけば色々感じるものがありますよね。
そこで慢心するのではなく、
もっと勉強していこうと思うことも理学療法のやりがいの一つです。
- 「ありがとう」と感謝の気持ちをもらう。
また、患者さん利用者さんは鬱傾向の人が多いです。
家に帰れないもどかしさもありストレスも溜まっています。
いかに楽しくリハビリをしていくか、
お互いが楽しくリハビリしていければ回復も早いです。
「ありがとう」と言って退院、退所する時、嬉しいです。理学療法士になって良かったと実感します。
マーボーのまとめ
今回は、理学療法士を目指す学生をテーマに「理学療法士の臨床での実態」についてお話していきます。
理学療法士は高給取りで憧れの職業かと言われれば「違います」
それぞれの職場で待遇も違ってきます。
僕の経験の中では、ブラックな面が大半でした。
- とにかく残業が多い
- リハビリの勉強会
- 単位のノルマがある
- 休日が少ない
- 給料がそこそこ少ない
ただ、患者さんとの関わりの中で得るモノも大きいです。治療の中で患者さんの訴えがダイレクトに伝わってきます。
- 患者さんを通して、自分の成長を実感できる
- 患者さんの身体の変化がわかる
- 人の役に立つことをしている
そういった点を考えると理学療法士の魅力、
やりがいは凄くあります。あなたの力が誰かの役に立つことは凄いことです。
まだまだ学生のうちは大変ですが頑張ってく下さい。
現場で活躍できる日を楽しみにしています。
理学療法士がオススメする参考書をまとめていますので、是非今後の勉強や実習に役立てて下さい。