こんにちは、マーボーです。
今回は、理学療法士と作業療法士の違いをテーマに、「理学療法士と作業療法士の仕事内容」についてお話ししていきます。
僕自身、理学療法士なので、理学療法士目線で話していきますけど、学生が「理学療法士」「作業療法士」を目指す上では、この2つの違いというのは凄く重要なことなので、今回解説していきます。
結論を簡単に答えると
- 理学療法士:人の粗大動作(大きい)に強い
- 作業療法士:細分化された動作(小さい)に強い
次項詳しく説明していきます。
何で、「理学療法士」と「作業療法士」の違いが重要なのか、
- よく聞かれる
- 目指すモノを明確に知れる
- 役割を知った上で治療にコミットできる
上記3つに繋がってくるからです。
セラピストを目指す学生にとっては、知っておいて損は無いのでこの機会に2つ違いを理解しましょう。
参考
僕が理学療法士の学生の時は、「理学療法士」「作業療法士」の違いを答えれなかったです。
答えれなかったことで、実習でも損をした経験があります。
この記事を読んでいるあなたは、凄くラッキーです。
経験年数6年以上の理学療法士であある僕が、実際の臨床経験を元に「理学療法士」と「作業療法士」の違いについてお話しします。
最後まで読むと、セラピストを目指すあなたの知識の「プラス」になるはずです。
こんな方におすすめ
- 理学療法士、作業療法士を目指す学生のあなた
- 理学療法士、作業療法士の違いを知りたいあなた
- 理学療法士、作業療法士がよく分からないあなた
※ただし、現役セラピストで特に理学療法士、作業療法士の違いについて知る必要がない方や、「違い」に興味がないあなたの閲覧は禁止ですよ。
記事の内容
- 理学療法士の仕事内容
- 作業療法士の仕事内容
理学療法士の仕事内容
理学療法士とは、
理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。
http://www.japanpt.or.jp/general/aim/physicaltherapist/
理学療法士は身体のプロであり、動作の専門家です。
例えば皆さんが行っている「寝返り」「起き上がり」「立ち上がり」「歩行」と言った粗大的な動作に強いです。
関節可動域の拡大及び筋力向上などの運動器に対しての治療法や、基本動作や歩行といった個人の能力に対しての治療を行います。
事故や病気で失われた能力の回復を図り、基本動作含めた日常生活を自立して、送れる様にリハビリを行う専門家です。
活躍現場は主に病院、施設です。
【病院】
- 総合病院
- 医院(クリニック)
- リハビリテーションセンター
【施設】
- 介護老人保健施設
- 身体障害者福祉施設
- 児童福祉施設
- 特別養護老人ホーム
理学療法士はこれらの現場でどのような仕事内容なのか、解説していきます。
- 歩行を含む基本動作能力の回復を支援
- 身体機能の悪化予防を支援
理学療法士の仕事内容|基本動作能力の回復を支援
理学療法士(PT)は病気やケガで失われてしまった、能力の回復を支援します。
基本動作能力という言い方をします。どういった能力なのか、
- 寝返り
- 起き上がり
- 立位
- 歩行
これらの動作を基本動作能力と言います。
この粗大的で、大きな動作に対して理学療法士は治療をして患者さんの社会復帰を目指していきます。
病院で患者さんの傍に立ち、一緒に歩かれている姿を一度は見たことがあると思いますが、「歩行練習」の一環として実施していることが、多いです。
理学療法士の仕事内容|身体機能の悪化予防を支援
高齢者になると、身体の機能も低下してきます。
だんだん、身体を動かすことが辛くなって、外出頻度も落ちる傾向にあります。
身体を動かす機会も減り、外での活動も減ればどうなるか、
- 体力の低下
- 筋力の低下
- 認知機能の低下
刺激が減れば、身体機能の悪化が危惧されてきます。
この身体機能の悪化を予防しましょうという役割も理学療法士にはあります。
参考
実際に地域交流の一環として、病院主催で体操教室を開いたり、体力測定を実施したりしているところもあります。
取り組みは様々ですが、色んな活動されている病院も存在します。
作業療法士の仕事内容
作業療法とは,作業を通して健康と幸福な生活の推進にかかわる職業である。作業療法の主目標は,人々が日々の生活の営みに参加できるようにすることである。作業療法士は,こうした成果を達成するために,人々が自らの参加能力の向上をもたらすような事柄に取り組めるようにしたり,参加をよりよく支援するための環境整備を行ったりする。
https://ja.wikipedia.org/wiki/作業療法士
作業療法士は、個々の作業分野に着目してアプローチを行い、機能回復に努めています。
例えば、
- 食事
- 入浴
- 料理
- 買い物
このような日常生活の細かな動作に支援を行なっています。
病気やケガなどでその人が本来できていた機能が著しく低下してしまった場合、作業療法士がアプローチを図ることで、
食事を一人でできるようになったり、自助具などを自作し料理も自分でできるようにといった支援をしています。
また、精神や認知機能面に関しても、レクリエーションを通した活動も病院、施設で実施しています。
活躍現場は主に病院、施設です。
【病院】
- 総合病院
- 医院(クリニック)
- リハビリテーションセンター
【施設】
- 介護老人保健施設
- 身体障害者福祉施設
- 児童福祉施設
- 特別養護老人ホーム
作業療法士は、日常生活に直結してくる分野でもあり、理学療法士との連携が凄く大切になってきます。
作業療法士が現場どのような仕事内容か解説していきます。
- 生活の中での応用動作の支援
- 個人の生きがいをサポート
作業療法士の仕事内容|生活の中での応用動作の支援
理学療法士が身体の粗大的な動作に着目してアプローチしてますが、作業療法士は、その次の動作に着目しています。
- 座って「食事をする」
- 座って「字を書く」
- 立って「洗濯物を干す」
- 歩いて「買い物へ行く」
日常生活の中の応用動作にアプローチをして、個人の社会復帰の支援をしています。
その中で、自助具の作成をしたり、どうしたら自立した生活を送れるかを考えて治療に当たってます。
作業療法士は理学療法士との連携が欠かせない職業です。
作業療法士の仕事内容|個人の生きがいをサポート
作業療法士は個人の生活、生きがいをサポートします。
生きがいには、「趣味」が大きく関わってきますよね。
例えば、
- 料理が趣味
- 編み物が趣味
- 車の運転が趣味
生活の趣味が無くなれば、寂しくなるんですよ。
参考
実際、車の運転に関しては、教習所と連携して運転のサポートをしたり、作業療法士を初め、理学療法士も関わってきたりしています。
生きがいは「趣味」以外にも「仕事」にも大きく関わってきます。
「社会復帰」「仕事復帰」して、また生活の中で生きがいを感じてもらいたい、そんな思いで作業療法士は、個人の生きがいをサポートしています。
マーボーのまとめ
理学療法士と作業療法士の違いについて、仕事内容の面から解説してきました。
理学療法士は、
- 歩行を含む基本動作能力の回復を支援
- 身体機能の悪化予防を支援
このように、個人の機能回復及び低下予防に努めています。
作業療法士は、
- 生活の中での応用動作の支援
- 個人の生きがいをサポート
日常生活の中の細かな動作の機能回復、生きがいの支援に努めています。
「理学療法士」「作業療法士」この2つの違いを知ることで、あなたが今後、臨床実習に出た時に他部署から情報収集もしやすいはずです。
また、実際セラピストとして働くことになっても、より深く「理学療法士」「作業療法士」それぞれで、連携を図って患者さんの治療もできます。
最後に、あなたが誰よりも素晴らしいセラピストになれることを応援しています。
あなたなら、できるはずです。頑張って下さい。
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